心の中

誰の目にも触れない秘密の穴を掘ってこっそりそこに打ち明けたい。でもそれは裏切り行為でしかないから、そう、誰にとっても私にとっても彼にとっても。したいと思ってはいけないし、本当ははなからしたいなんて思っていない。ちょっとしたいと思いたかっただけなんだ、だってあまりに平坦な道が続くから、未来に何があるのか、わかりきっているように見せて何もわからないから、グネグネとゆがみ、砂利だらけで急勾配がたくさんで、未来に何があるのかなんて誰にもわからないと言わんばかりの道を歩きたくなる。どの道、未来なんてわからないものなんだ。先ばかり見ようとしないで、今そばにあるものをちょっとも見逃さずに自分のものにしていけ。そう、わかりきっているように見せかけられたその道は、本当に私の知っている道なのか、よく確かめてみるといい。ちょっと目をはなした隙にすごいスピードで世界は動く、自分の心だって。ジャガイモを火にかけていることを忘れてはいけない。ことことことことと小さな火で煮続けているジャガイモはいつか柔らかくなり水が乾き焦げ目をつける。目をはなしても心をはなしてはいけない。追い続けなさい。そこに未来が見えたりね。

と書いていたら、一ヶ月遅れでいまさら発見。やっぱり平坦な道なのね。ひとつ賢くなりました。
http://d.hatena.ne.jp/smr3/20040229