式日

力を失った私にかわいいおねえさんが捧げてくれたメモを読み、観ないわけにはいかないと急いでレンタル屋さんに走った、そして観た映画。
正直なことを言うと、エヴァや岩井監督作品は(とひとくくりにしてよいのか分からないけれど)観なければ、という意識がどこかにあり、何かを感じなければ、という使命のようなものを持って観ていたせいか、どうも入り込めず、客観的にしか観れていなく、確かに映像は鮮烈で印象的だし、胸を刺すような筋に心が反応してはいるのだけど、同時に拒絶もあり、好きな映画、と一言で言えるようなものではなかった。
それはこの映画にも当てはまらないわけではないのだけど、いつもよりも映画と添い寝、できた気がした(できた、とか言ってる時点でやっぱりだめなんだけど)。たとえそれが呪いに変わり、人や、自分や、大事な人が苦しんでも、祈りは祈られつづける。叶うかどうかは、その祈りの強さとは関係ないのだけど、でも世界は思うより優しくて、魔法は自分でかけることができる。救いがなかったらどうしようかとラストに向けて自分のことのように不安が募ったけれど、よかった。
気が狂ったようになる人とならない人がいるわけじゃないということを私は実体験で知ってしまったから、かえってかわいそうだった。痛かった。誰だって狂気は持っていると思う。狂ったようでも本当は世界をまっすぐ見つめている。静かに。
好きな言葉。レールは「どこまでも交わらないけど二本でひとつ」だからすき。
もうひとつ、添い寝は「ぬくい」からすき。
他にも3本借りてきたので今週はおうちで映画鑑賞。